■ 新嘉坡甜品|シンガポールスイーツ天国■
■ 新嘉坡甜品|シンガポールスイーツ天国
暑いお国柄のシンガポールはスイーツに溢れている。また歴史的に様々な人種が集まっているシンガポールでは世界のスイーツが集結している。シンガポールのスイーツは甘い。脳天に突き刺さって、痺れる感覚になるくらい、甘いモノも多い…。
まずは、リピート決定スイーツから。
■红豆冰|アイスカチャン
甘味度:★☆☆☆☆
シンガポールの定番かき氷。ホーカーやフードコートならどこでも売っています。アイス=氷、カチャン=豆という意味。お店毎に具材は変わるが、かき氷に色とりどりのパームシュガー(ヤシの木からできたお砂糖で黒糖のような味)のシロップにコーン、コンデンスミルクがかかっている。
氷の下には、これもお店毎で異なりますが、赤いんげん豆、ひよこ豆、小豆やチェンドル(緑色のにょろにょろ)が入っている。チェンドルはパンダンリーフという葉っぱで香りと色付けをした米粉で作ったもちもちゼリー。水分補給+豆などが入っていて栄養価も高いから栄養補給もできる、シンガポールではうってつけのデザート。暑くて食欲ない時でも、これは食べれる!
≪店舗情報≫
ホーカーやフードコートなら大抵どこでも。
■シンガポール版パンケーキ?面煎粿|ミーチャンクエ
甘味度:★★☆☆☆
シンガポールで1番好きなスイーツは?と聞かれたらミーチャンクエと叫びます!パンケーキといよりホットケーキ生地にピーナッツバター(ピーナッツの食感がザクザク)を挟んだもの。香ばしくてしょっぱくて、甘くて、味のバランスが抜群。
≪店舗情報≫
Jollibean Parkway Parade
80 Marine Parade Rd, #01-14A8 Singapore 449269
シンガポール内で21店舗あるチェーン店。
■加椰吐司|カヤトースト■
甘味度:★★★☆☆
どの観光本にも掲載されている人気のカヤトースト。薄切りのトーストにバターとココナッツミルク、卵、砂糖、そしてパンダンリーフの葉っぱで緑に香りと色付けした「カヤジャム」を塗ったもの。パンダンリーフは、ハーブの一種でシンガポールフードやスイーツには欠かせない食材です。サクッとバターの塩気とカヤジャムの甘味と中毒性が高い味。
朝ごはんに甘いコーヒーと温泉卵とカヤジャムとがシンガポールでは定番。日本帰国時にお土産で買ったカヤジャムでカヤトースト作ったら、うーん。なんだが全然違う。トーストの薄切感や香ばしさが再現できていないからか…シンガポールの開放的な空気感がないからなのか…。ただ甘すぎて。日本にも一時出店していた時がありましたが、撤退。
≪店舗情報≫
Ya Kun Kaya Toast ION Orchard
2 Orchard Turn, #B4-71/72 ION Orchard Singapore 238801
シンガポール内で60店舗以上ある人気チェーン店。
■マンゴーライス
甘味度:★★★★☆
完熟マンゴーにココナッツミルクで炊いたもち米に甘いココナッツミルクがかかった最高最強甘味デザート。果物の甘みともち米の甘みとコンデンスミルクの甘みが次から次へと洪水のように押し寄せて来て、逃げ場無し。今まで出会った中で最高ランクの甘さ。どこかで感じたことがあるこの甘さは、日本のおはぎを食べる時の感覚。
シンガポールデザートというより、タイデザートですね。
≪店舗情報≫
Diandin Leluk Thai Restaurant
5001 Beach Road, Golden Mile Complex #01-67/68/69,Singapore 199588
選抜漏れですが、シンガポールへ行った際にはぜひトライしてみてほしいメニュー。
■ピサンゴレン
マレー/インドネシア系デザートの揚げバナナ。外はかりっと、中は揚げたバナナがじゅわっとジューシー。うん。美味しい。使っているのは、日本のバナナより少し短いモンキーバナナ。日本でも試作したことがあるのですが、日本の一般的に食べるバナナだと揚げると中身が柔らかくなりすぎてしまって現地の食感がでない。聞くところによると、少し固めの生食には向かないバナナを使用しているとのこと。
≪店舗情報≫
林記油炸芎蕉 Lim Kee(Orchard)Banana Fritters Maxwell Food Centre
1 Kadayanallur Street Singapore 069184
■ドリアンクレープ
目の前でクレープを焼いてくれます。アツアツ。
うっ。日本人には馴染みのないドリアン味。メロンの爽やかさがない濃厚な甘さ。一口食べると、ずっと口の中がドリアン。さばきたてのドリアンはフレッシュで美味しく食べれるのですが、なかなかクセが強い。ドリアン好きにはたまらない。ドリアンソースがいっぱい。
≪店舗情報≫
Four Seasons Durians
391 Orchard Road B207-3-2 Takashimaya Food Hall Singapore 238873
他にもドリアンケーキやドリアンパフ、ドリアンもちなどもあります。
■豆花|トウファ
台湾スイーツとしても有名です。一時期日本でも流行りました。豆乳を使ったヘルシーなスイーツと言いたいところですが、やはり暑いお国柄か甘い。
≪店舗情報≫
老伴豆花 Lao Ban Soya Beancurd Maxwell Food Centre
#01-91, Maxwell Food Centre, 1 Kadayanallur Street, 069184
■パンアイス
カラフルなレインボーブレッドにアイスを挟んだ、まさにパンアイス。アイスはマンゴー味など色々選べます。味もまさに想定内。食パンにアイス。
≪店舗情報≫
オーチャードの通りでパラソルを立てて販売してます。
■アッパム
インド系デザート。米粉のクレープ。蒸しパンのような食感です。味も蒸しパン。もちもちっとしてます。ココナッツやお砂糖をつけて食べます。
≪店舗情報≫
G.S.OLI&Food Stall Geylang Serai Market
1 Geylang Serai Singapore 4020011
■ 咖哩角|カレーパフに憑りつかれた日々■
■ 咖哩角|カレーパフに憑りつかれた日々■
少し前に、シンガポールフードを仕事にしている関係で油条|ユジョウの研究をしている時がありました。肉骨茶|バクテーやお粥につけて食べると美味しいアレです。(画像の後ろに写っている揚パン)日本ではカッチカッチのたわしみたいな油条|ユジョウがでてくるお店が多くて、ちょっとがっかりします。
油条|ユジョウを売っているお店の中には、咖哩角|カレーパフをメニューとしてラインアップしているところもあり、油条|ユジョウの研究も早々に、何かに憑りつかれたように咖哩角|カレーパフを食べ続ける日々。
■ 咖哩角|カレーパフ4大ブランド勝手に考察■
咖哩角|カレーパフとは、カレーを餃子の形で包んだ揚げパイ。シンガポールローカルフードの定番。おやつなどの軽食として食べられます。カレーの揚パイと言っても、生地や具材、カレーの味までお店毎に異なり、個性が光ります。
あなたがクロワッサンを食べるとしたら、サクサク派ですか。シットリ派ですか?
サクサク派のあなたには…このお店、1番オススメです。咖哩角|カレーパフの名前にふさわしく、パフっとします。とにかくサックサクです。
その名もJ2 Famous Crispy Curry Puff | J2 フェイマスクリスピーカレーパフ。クリスピーの名に恥じないクリスピーさ。咖哩角|カレーパフ専門店。ビブグルマンも獲得。
Chrispy Curry Chicken Puff |クリスピーカリーチキンパフS$1.2
生地が何層にもなっています。中もチキンや野菜の具材がぎっしり。カレーの味は日本のカレーとはやはりちょっと違っていて、多彩なスパイスが入っているマレー系スタイルのカレーの味。ちょっとだけスパイシー。
お店で1個ずつ丁寧につくっています。他にも黒胡椒|Black Pepperや芋泥|Yam ヤムペーストなどの種類も。
≪店舗情報≫
J2 Famous crispy Curry Puff 驰名香脆咖喱
21 Amoy Street Singapore 069856
閉店間際だと売切れてしまうこともしばしば…。アモイストリートセンターは食べたいものが多すぎるホーカー…。好きなホーカーTop3に入ります。
続いて、超有名店の老曽記|Old Chang Kee オーチャンキー。
Curry/0 S$1.5 そこまで生地は分厚くない。サックリ。
Curry/0 S$1.5 ポテトがゴロゴロ。卵もチキンも入っています。ポテト感が強いからか、1番ずしっときたカレーパフ。1つで食べ応え十分。ごはんの合間に食べるなら、1人1個じゃなくてシェアしたほうがいいかも。
≪店舗情報≫
Old Chang Kee's 老曽記 Ion Orchrad Mall
2 Orchard Turn #B4-36 Singapore 238801
お店も50店舗以上あるチェーン店。
続いて、Xi De Li | 西得利 シーダーリー。店舗数17。お店の写真がないのでロゴ。
Curry Puff$1.5生地は揚パンのようにしっとりした生地。日本でいうとカレーパンの生地に近い。
ポテトがごろごろ。スパイスの香り、味が強いやや日本人にとってはくせのある味。といっても辛いわけではない。
シーダーリーでは、やっぱり看板商品の油条|ユジョウを食べてほしい。(画像1番右の棒状のものが油条|ユジョウ)有名・人気肉骨茶|バクテーブランドのお店にも卸をしてるお墨付。あげたては特に、外はさっくり、中はドーナッツのようにしっとり、ほんのり甘くて塩加減もちょっときいている。スープやお粥につけなくてもこれだけ食べても美味しい。
≪店舗情報≫
Xi De Li 西得利 Upper Boon Keng
17 Upper Boon Keng Rd Singapore 380017
最後は、日本帰国間際の駆込みカレーパフ。チャンギ空港ターミナル1の中にあるTIP TOP ティップトップ。店舗数9。
Curry PuffS$1.5 こちらもパンのようなかりっと、しっとり系の生地。キッチンを覗くとフライヤーがない。「どこで揚げてるの?」と聞くと、「うちのカレーパフはオーブンで焼いてるからヘルシーなんだよ!」とスタッフさんが教えてくれる。うーん。そもそもヘルシーとは程遠いメニューなんだけどな…。
チキンにポテトに卵のスタンダード具材です。
≪店舗情報≫
Tip Top
80 Airport Boulevard Singapore Changi Airport Departure Transit Lounge West, Terminal 1, #08-K09Singapore 819642
■DIYな薄餅|ポピア
■DIYな薄餅|ポピア■
シンガポール滞在中、ちょっと時間があれば、ポピアのお店を探してしまうくらいポピアが好きです。I♡ポピアというTシャツが売ってたら絶対欲しい。そんな中でも1番美味しいと感じたポピアがこれ。DIYなポピア。ポピア好きにはぜひ行ってほしい。
ポピア、ポピアって連呼してますが、ポピアというのは、
卵と小麦粉で作られたパンケーキ風の薄皮で巻かれた、ニョニャ風の生春巻き。淡い色合いの見た目も可愛らしく、前菜として親しまれています。薄皮の中にはエビや大根、ニンジン、キュウリ、レタス、もやし、ピーナツなどが入っており、食べ応えがあります。ふんわりした薄皮に、中身のシャキシャキした食感がぴったり。ホーカーズや軽食堂でもよく見かけるメニューで、小腹が空いたときのおやつがわりとしても食べることもあります。ただし愛らしい薄皮の内側には、ニンニクや唐辛子の効いた甘い味噌や、チリソースが塗られているため要注意。外見の印象から、甘いおやつと思って食べると、エラい目に遭いますヨ!
エライ目に遭うかどうかは別として…お店の名前は、Good Chance Popiah 好彩薄餅 グッドチャンスポピア
他のお店に負けじと、有名人の写真が壁中に。
ここのお店はお客さんがセルフで巻くDIYなポピアレストラン。
具材は、海老やバクア(BBQポーク)、お鍋に入っているのが、野菜(にんじん、かぶ、キャベツ、いんげん、にら、たけのこ、小さい海老)などを煮た切干大根のような味のものに生野菜(もやし、パクチー、レタス)。
ポピアの生地に、スイートソイソース&チリソース(お好みで)&ペースト状のにんにくをぬって、レタスを引きます。その後、野菜を煮た具材の水をしぼって、卵とパクチー、海老、バクアをのせて、細かくなったピーナッツを全体に振りかけて巻く。
はい。できあがり。(お店のアーボイ作)
なかなか難しい…。
友人のシンガポール人から、「話ちゃんと聞いてたの?ちゃんと水気絞って!そんなに具材入れたら最後に巻けなくなるじゃないか!わかるだろ。それ位!君はなんて不器用なんだ!」と野次が飛ぶ。英語でのコミュニケーションは、4割位しかいつも理解していないのに、悪口言われている時は、脳内でスラスラ英語が聞き取れる。日本国内はともかく、シンガポールでも私は不器用キャラクターに入る事を認識…。
切干大根のような優しくてほんのり甘い煮野菜に生野菜のしゃきしゃき感。チリソースとにんにくがぴりっときくと同時にパクチーの独特の香り、ピーナッツの香ばしさが一気に口の中に広がる。とにかく美味しい。
小(6rolls)S$19.80、中(12rolls)S$37.8、大(18rolls)S$53.8。海老(小S$6.8S$~)とバクワ(小S$4.8~)は追加メニュー。他にもサイドメニューとはいえない美味しい料理が多数。
Pork Trotter Bee Hoon||豚足と野菜を使った甘めの醤油で炒めたビーフン
Yam Paste With Ginkgo |ペーストにしたヤムイモ(栗きんとんのような感じ)と銀杏にココナッツソースがかかったホットデザート。
≪店舗情報≫
Good Chance Popiah 好彩薄饼
149 Silat Ave, Singapore 160149
日本の観光本とかにもあまり載っていないお店ですが、滞在中は一度は行っておきたいと思うレストランです。
■世界一安いミシュラン!?①肉脛麺|バッチョミー
■世界一安いミシュラン!?①肉脛麺|バッチョミー■
言わずと知れた、レストランやホテルの格付本「ミシュランガイド」シンガポール版が2016年に発行されてから、目玉となっているのは、ホーカーグルメ2店舗がミシュランの星を獲得したこと。500円以内で食べられる世界一安いミシュラン!?
そのうちの一つがこの肉脛麺|バッチョーミー。太目の平打麺もしくは香港麺と呼ばれる細麺を豚骨スープで茹でた後、麺を黒酢に絡ませて、ワンタンや肉団子やミンチ、レバーなどとヒラメをカリッと揚げたモノをトッピングして完成。(麺に味がよく絡む平打麺がオススメ)アクセントのチリと豚骨スープと黒酢の酸味と甘みが絡んだ麺が、なんともなんともくせになる味!ミシュラン=上品・高級をくつがえす、これぞローカルフードという味!
スープ(汁あり)とドライ(汁なし)とありますが、ドライ(汁なし)がローカルの定番です。1分間に1皿位かかる計算なので、30人並んでたら30分以上。並ぶ時間の目安にしてください。笑
≪補足情報≫
- 1番小さいのからS$5・6・8・10
≪店舗情報≫
Hill Street Tai Hwa Pork Noodle 大華豬肉粿條面
#02-16,531A Upper Cross St, Singapore 051531
≪店舗情報≫
Tai Wah Pork Noodle 大華肉脛麺
#01-12,466 Crawford Ln, Singapore 190465 Hong Lim Market and Food Ventre
≪補足情報≫
- 1番小さいのはS$5・6・8
- Take Awayは容器に+20c
■1939年老舗。家族で営む大華ブランド■
肉脛麺|バッチョーミーを看板料理とする大華ブランドは、初代が1939年にHill Streetで店舗を構えた老舗ブランド。Upper Crossは長男さんが、Hong Limは次男さんが構えたお店。現在、店を取仕切っているのは、すでに三代目。シンガポールローカルフードは、家族経営で営む事が多く、脈々とその味は受継がれています。
■映画公開まもなく!肉骨茶|バクテー人気店5選■
■肉骨茶|バクテーの話■
シンガポールでは海南鶏飯やラクサと肩を並べるメジャーなローカルフード肉骨茶|バクテー。日本では90%位の人が知らなのではないかと思う位、まだまだ認知度がない。豚あばら肉などを漢方薬に用いるスパイスで煮込んだ料理。
ここ数年の間に東京ではシンガポール料理のお店も増え、メディアにもちょっとずつ取り上げられてきた肉骨茶|バクテー。2018年に公開される松田聖子さん・斎藤工さん主演映画『ラーメンテー』にも後押しされ、2018年、肉骨茶|バクテーがブームの兆し!?
■シンガポールバクテーの有名店■
シンガポールでは、油モノや辛い系の食事が多くなるので、何日か経つと胃やお腹の調子が悪くなる日本人、結構多いです。そんな時に絶対食べてほしいのがバクテー。漢方や胡椒がきいてスパイシーなんですが、なんかちょっと懐かしくなるような、ほっとするような味で、バクテーで心身共にデトックスされる感じがします。
個人的見解を踏まえて現地で食べ歩いたシンガポールバクテーの有名店を紹介します。シンガポールに行った際には、ぜひ好みに合ったお気に入りのバクテー屋さんを見つけてください!人気店なのでとても混雑してます!どのお店もメインのリブで1人前9S$-12S$。(750円-1000円)他のシンガポールローカルフードと比較すると、ちょっとお高めですが、一度食べる価値あり。
■有名店5選の個人的見解■
≪店舗情報≫
176 Orchard Rd #02-29/30, singapore 238843
≪補足情報≫
- ミシュラン|ビブグルマン獲得店
- 6店舗あるので使い勝手がいい。
≪店舗情報≫
500 Jalan Sultan, Hotel Boss,#01-09, Singapore 199020
≪補足情報≫
- シンガポールバクテー発祥のブランドと言われている。
- 昔ながらのお店を満喫したいならバレスティアの本店へ。私には誰一人として分からない有名人の写真が圧巻。
≪店舗情報≫
208 Rangoon Road, Hong Building, Singapore 218453
≪補足情報≫
- どう発音したらいいかよく分からない綴りは、ン アーシオ(発音的にはンガーシオ)と読む
- スパイシーレベル高め!
- テーブルの横でシュンシュンやかんのお湯が沸くので、お茶を無限に飲みたくなる。
≪店舗情報≫
Blk 34, Whampoa West, #01-67, Singapore 330034
≪補足情報≫
- 内装など洗練されていないところが、逆に昔ながらでいい。この赤い椅子にむしろ座りたいとさえ思う。
≪店舗情報≫
127 Kim Tian Road, #01-01, Singapore 160127
≪補足情報≫
- 胡椒の強弱を選べるのがいい。
- 半個室なテーブルもあって色々な食事用途に使える。
- オーナーのフランキーは、バクテーを語りだすと止まらない。
■肉骨茶|バクテーって何?■
色々文献あたりましたが、この食べ物の歴史はここから始まった模様。
マレーシアがまだ英国の植民地であった頃、中国本土よりやってきた中国人(福建人)が故郷の料理に習って作り出したのが発祥である。彼らは主に港で苦力として働いていたが、重労働の彼らにとって安くて良い栄養補給源になった。低賃金の苦力は解体した後に残った「削ぎ落しきれなかった肉片がついた骨」を利用したため、それが「肉骨」の名の由来と言われている。(Wikipedia)
肉骨茶|バクテーは、ハーバル(漢方)が強く、中国醤油で煮込んで色が茶褐色を帯びているマレー(シア)バクテーとスパイシー(胡椒)が強く刺激的で白濁としているシンガポールバクテーの2つに区分される。マレーバクテーは土鍋でグツグツいっているのも特徴。二日酔いの時とかは、ハーバルが強いマレーバクテーをごくごく飲みたい。
その作り方は、豚の骨と殻付にんにくを煮込んでそれぞれお店独自で調合した漢方材料や胡椒でスープを作ったかなり手間がかかった料理。(キッチン見せてもらったこともあるのですが、豚の骨を何度も煮込んでて、ほんっとに手間かかってる…)
具は、リブが主ですが、スライス、レバーなどの内臓系や肉団子まで自分で選べる。でもリブがおすすめ。小皿に赤唐辛子にダークソイソースを入れて、肉につけながら、手掴みで肉をガシガシ食らってほしい。しかもどのお店も無料でスープの追い足ししてくれるので、どんどん追いスープしてもらってください!油条(揚パン)をひたして、もしくはミースア(そうめん)と一緒に食べるのがおすすめです!
あ―。シンガポールで肉骨茶|バクテー飲みたい。
■はじめに| Introduction■
■はじめに| Introduction■
2012年。シンガポールの事を右も左も分からないまま、会社のボスの金魚のフンのように仕事半分、観光半分の軽い気持ちでついていったのが私のはじめてのシンガポールへの訪問でした。
その時、私が夢中になったのは、海外進出コンサルティング会社としてのスキーム構築のイロハでもなく、英語を駆使して難しい交渉をまとめていくボスの突破力でもなく、シンガポールという国の亜熱帯の空気感と開放感、その国で生きる多国籍の住人が織りなす熱気、そしてその多国籍が混じり合って創出されたシンガポール料理の数々でした。
今でも海南鶏飯をはじめて食べた時のことを思い出します。目の前で丸鶏がさばかれるライブ感、鶏肉のしっとりとした柔らかさ、芳醇なライスの香りと味わい、ソースとチキンとの抜群の相性…
その後、シンガポール出張の度にボスの目を盗んでは、海南鶏飯を食し、そこからチリクラブ・ペッパークラブ、ラクサ、バクテー、プラウンミー、ワンタンミー、潮州フィッシュボール、ロティプラタ等々、中華系・インド系・マレー系といった数々のシンガポールの料理に魅せられていきました。(1日10食はざら!)
当時まだまだ日本でのシンガポール料理への認知度と評価は低く、シンガポール料理=知らない。が大多数であり、シンガポール料理=不味い と言われることもしばしば… それならば、「シンガポール本場の味を日本へ!」
この想いから2年程のシンガポール本国との対話を経て、2015年夏。初の海南鶏飯ブランド「威南記海南鶏飯|ウィーナムキーハイナンチーファン」を日本へ開店させることができました。ありがたいことに、開店当初からメディア媒体にも多数取り上げて頂き、東京ではシンガポール料理の店もあちらこちらで見かけるようになりました。
しかし、シンガポール料理は海南鶏飯だけではありません。まだまだ日本人に知られていない美味しい料理が息を潜めています。
はじめてシンガポールへ訪問してから6年。多くのシンガポール人との出会いがあり、シンガポールレストランブランドオーナーとの出会いがありました。
日本人ではなく、シンガポール人、シンガポールで飲食を生業とするレストランオーナーやコンサルタントに紹介してもらったお店などディープなシンガポールグルメの情報を発信して、シンガポールへ行かれる際の情報としてご活用頂ければなと思っています。
■プロフィール|Profile■
Ray Miura | シンガポールフードプロデューサー
F&B上場企業役員、コンサルティング会社を経て、出張で訪れたシンガポールの奥深い食文化に魅せられ、2013年シンガポールフードビジネスの店舗展開コンサルティングを行うFT Consultingの日本法人の設立に参加。
2015年夏には、シンガポールチキンライスブランドの有名店である「威南記海南鶏飯|ウィーナムキーハイナンチーファン」の日本展開をプロデュースし、株式会社Wee Nam Kee JAPAN Directorに就任。
現在もシンガポールのホーカー料理を食べ歩き、バクテー、ラクサなど多くのシンガポールフードの日本展開を企てている。